会津藩の俸禄制度


1 知行取
ちぎょうとり
●「地方知行から蔵米渡しへ」:もともとは知行地(領地)から年貢米を得る地方(じかた)知行だった階級。初代藩主(保科正之)時代に、藩の蔵米(年貢米)を支給する俸禄制に移行した。これにより、藩による領地直接支配が可能となった。
分限100石以上の階級(幕末の最高俸禄は2800石)。
●「四ツ成」:知行高は名目で、実際の支給額は一定の割合で算出。幕末には4割(100石=100俵)で算出されていた。
◆知行高を年3回に分けて支給
◆米・金両方で支給。幕末には米75%、金25%。
2 切符取
きりふとり
切米取
きりまいとり
分限50石以下の階級。
10石以上年割(石高を年3回に分けて支給)
10石以下月割(石高を12等分して毎月支給)
石高の10割(10石=25俵)を支給。
●米・金両方で支給。幕末には米75%、金25%。
金切符 ◆すべて金で支給。
3 扶持米取 扶持米(一人扶持=一日5合X355日)を支給される家臣。
◆一部を年末に支給。残りを12等分して毎月支給。
4 高懸り
たかがかり
◆部下をもつ頭が、藩から預かった扶持米から支給。
◆足軽などの微禄者(一、二人扶持

出典:『近世会津史の研究・上』、『保科正之』より



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