野村 甚兵衛
のむら・じんべえ



(生年不詳〜1868)


会津藩士。
350石、刀番。慶応4年8月23日、甲賀町郭門から乗馬で鶴ヶ城へ向かっていた容保の乗馬が敵弾を受け、横倒しに斃れた。容保はすぐさま起き上がり、徒歩で城門を目指そうとしたが、敵銃弾が集中し極めて危険な状況となった。その容保の脇を敵に背を向けて両手を大きく広げ、銃弾を遮りつつ横走りに走ったのが甚兵衛である。敵の死角になるところまで至り、容保が無事なことを見届けるようにして倒れた際にはすでに絶命していたという。ことによると、走りながらすでに死骸になっていたのかもしれない。


参考
綱淵謙錠氏著『戊辰落日』




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